〜WEB小説〜
グレイスランド


〜グレイスランドの世界〜
  §1 森
1−【1】
神様はいつだって、わたしたちに救いや希望を
用意してくれているのね。
1−【2】
希望や望みはたとえ希少で遠くにあったとしても、
決して失われることはない。
1−【3】
人は確かに弱いものかもしれない。
けれど、人ほど強い存在もやっぱりいないと
わたしは思うのよ。
1−【4】
あきらめるという言葉には、未来に向かって
開かれていくニュアンスだってある。
1−【5】
きみが今日、なにかの失敗をしたのなら、
それはきみが今日もきみ自身の人生と
きちんと向き合っていたということだ。
1−【6】
人は一生懸命に生きているからこそ、
失敗をするのだ。
仮に誰かの失敗を笑う人がいるなら、
その人は自分の人生を本当の意味で
一生懸命に生きたことがないのだろう。
1−【7】
人はほんの少し自分を好きになると、
ほんの少し表情がやわらかくなる。
ほんの少し自分を好きになると、
その好きになった自分が
ほんの少し自分を助けてくれる。
1−【8】
学ぶということは、肩の荷を下ろすということだ。
わたしたちは苦しむためにではなく、
人生をより豊かにし、
楽しむために学ぶのだよ。
1−【9】
わたしたちがそこからなにかを学びとる限り、
人生における失敗はちっとも
恥ずべきことではない。
それが精一杯やった結果であるのなら、
きみはそれでいいのだ。
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  §2 泉
2−【10】
派手ではなくても、

静かに佇む樹木のような態度と優しさは、
きっと誰かに伝わっていく。
2−【11】
心のダムに悲しい気持ちが降り積もると、
人はとても涙もろくなるものだわ。
でも、ダムの水が入れ替わるように、
その涙はあなたにとって、
きっと流す意味があるのだと思うの。
2−【12】
人が生きるということは、
すなわち、信じるということ。
2−【13】
相手の存在そのものを受け止めることは、
幾万の言葉に勝るのよ。
2−【14】
あなたはあなたを大事にする瞬間が
もっとあってもいい。
あなたにはもっと
あなたらしくいられる方法がきっとある。
2−【15】
人は強くあらねばならないだけでなく、
怠惰に過ごす権利や弱さを
持つ権利だってあるのよ。
いつかそれを引き受ける覚悟ができたとき、
あなたはまたそれと向き合えばいいわ。
2−【16】
あなたの顔やあなたの個性は
他の誰にも似ていない。
だからこそ、あなたはこの世界で生きる価値がある。
2−【17】
そう、あなたを廃棄処分だと決めるのは、
いつも他の誰かなのよ。
2−【18】
欠けたところがあるからこそ、
あなたはそんな自分を愛でなさい。
同じように、
欠けた人々にやさしいまなざしを注ぎなさい。
2−【19】
あなたはいつだって、あなたが思う以上に
周囲の人々から愛されているのよ。
2−【20】
あなたが飛べないと思うなら、
あなたは決して飛ぶことができない。
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  §3 嵐
3−【21】
人はそれが確かなことだから信じるのではない。
人生とは、自らが信じるものを
選び取るということなのだ
3−【22】
その冬が長く厳しいものであればあるほど、
枝はより瑞々しい葉を広げ、花はより美しく咲く。
同じように、人生の冬が過ぎたとき、
あなたという蕾もきっと大きく咲くでしょう
3−【23】
あなたは枯れたのではなく、
まだ咲いていないだけなのよ。
だから、勇気を持ってその頭をあげなさい
3−【24】
あなたが細々と
積み上げてきたあらゆるものを失った後にも、
その手のひらには、
かならずなにかが残っている
3−【25】
人が本当に手にしたいものは、自らの内側にあり、
その外側には決して存在しない。
その真実を見失ったとき、
わたしたちは自分自身にとって、
もっとも大切なものを失ってしまうわ
3−【26】
人は自分がなにを手に入れたかではなく、
なにを与えてきたのかということが
より重要なのではないかしら
3−【27】
なにかを期待してなにかをするくらいなら、
いっそなにもしないほうがいい。
わたしたちはただ純粋に、
心の導くままにふるまえばいい
3−【28】
与えるということは、なにかを失うということじゃない。
人はそんな心の闇をさまようからこそ、
知ることができるものがあるのよ
3−【29】
完璧な絶望は存在しない。
人生には、かならずどこかに救いが用意されている
3−【30】
躓いて倒れたとしても、
顔さえあげていれば、
きっとまた立ち上がることができる。
立ち上がることさえできるなら、
またきっと歩きだすことだってできる
3−【31】
大丈夫。大丈夫。
わたしは大丈夫。
そう、わたしはかならず明日もその一歩を
踏み出すことができる
3−【32】
それでも、わたしはあきらめることなく
扉を叩き続けたのです
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  §4 扉
4−【33】
ねえ、あなた。
友達や周囲の環境に合わせることだけが
大事なことではないのよ
4−【34】
たとえ、無駄に思えたとしても、
あなたが今日誰かに与えたやさしさは、
いつかかならずあなたのところに戻ってくるわ
4−【35】
大切なことは、
他人の人生がどうなのかということではなく、
あなたの人生がどうなのかということよ。
あなたは、あくまでもあなた自身の道を
あなたの歩幅で歩きなさい
4−【36】
それは本当にあなたにとって、
それほどまでに大切にすべき場所だったの?
4−【37】
あなたの悲しみや痛みは、
わたしの悲しみでもあり、痛みでもある
4−【38】
その肌に触れる空の感触を、あなたはいつ感じたかしら。
刻々と移りゆく光の微妙な陰影を、
あなたの瞳はみつめたかしら
4−【39】
人はやさしくなるために傷つき、
何度でも立ち上がるために転ぶのよ
4−【40】
すべてのことはときにかなって美しい。
それがどんなに
理不尽に思えることであったとしてもね
4−【41】
愛はそこにいる。ただ、あなたのために
4−【42】
行き止まりのように思えても、道にも人生にも、
もう少し先がある。
正しい道なんてどこにも存在しない。
それはわたしたち自身が作るのよ
4−【43】
人生の答えはいつだって、
あなた自身のなかにしかないのよ
4−【44】
いまのあなたは人から好かれることばかりに
心を囚われすぎていないかしら?
残念だけど、どんなに努力しても
あなたがすべての人に好かれることはないのよ
4−【45】
いついかなるときも、
あなたはすばらしく生きることのできない自分を
責める必要はない
4−【46】
あなたはあなたの信じる道をただまっすぐに進めばいい。
人生が順風満帆なときも、どん底のときも、
あなたの価値は決して変わらない
4−【47】
あなたはいったい、
なにに導かれてここまできたのですか?
4−【48】
どんなときも
あきらめることなく求め続ける人には、
かならずなにかが与えられる
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  §5 館
5−【49】
あなた、雨が楽しみなのね。
いつも雨が降ると泣き虫になるあなたが?
5−【50】
わたしたちの人生に降り注ぐどんなに強い雨でさえ、
わたしたちの心に差し込む
お日様の光を弱めることはできないわ。
5−【51】
わたしたちの人生に降り注ぐどんなに強い雨でさえ、
わたしたちの心に差し込む
お日様の光を弱めることはできないわ。
5−【52】
黄色のワンピースは、わたしが足を踏み出すたびに、
淡黄色から黄金色まで自在にその色彩を変えました。
5−【53】
あなたは旅をしてきたのね。それも長い旅だわ。

5−【54】
豊かさとは与えられることではなく、
与える喜びを知っているということです。

5−【55】
いつも前を向いてばかりでは、肝心のいまが見えなくなってしまいます。
たまにはちょっと足を止めて、あなたを取り巻く風景を
ゆっくり見つめてみてもいいのではないでしょうか。
5−【56】
あなたはほかのなにかと比べて、自分を卑下する必要はないのです。なぜなら、あなたという存在はそれらのものと同じくらいに高価であり、同じくらいの価値を持つからです。
5−【57】
あなたの内なる輝きがあなたを導く。その事実を信じ、夢と希望を抱き続けるなら、それはさらにすばらしいものとなるでしょう
5−【58】
それがどんなに小さな希望の光であったとしても、
あなたはそれを絶対に手放してはいけません。
5−【59】
大丈夫、あなたはもっとそんなあなた自身を信じていなさい。
5−【60】
あなたの人生は今日この瞬間からでも変わる。
いや、変えることができる。
あなたがそれを決意し、信じさえするならば。
5−【61】
世の中には立ち止まることで、
かえって見えてくることがたくさんあると思いませんか?
5−【62】
あなたは旅の途中で、いつかこの人生の闇が
あなたに果たしている役割を知るでしょう。
5−【63】
人の強さとは、その人がもともと持っている強さではなく、
その人が強くあろうとする決意によって決まる。
5−【64】
物事や夢はその人の能力ではなく、
その人自身の決意や信念こそが引き寄せる。
 

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